心理学ワールドに寄稿したときの話

2024年4月に発行された心理学ワールド105号に寄稿しました。「ここでも活きてる心理学」という、心理学を学んだ後、様々な業界で仕事をする人を紹介するコーナーです。私視点で、心理学での学びが仕事にどう活かされていると思うかを書かせていただきました。

心理学ワールド105号 ここでも活きてる心理学『心理学からデータ分析の舞台へ』

(中略)私は大学院で顔の短期記憶について研究していましたが,今の仕事の中で顔の短期記憶は何秒で形成されるのか等の話はもちろん一切出てきません。では,なぜ心理学出身者である私がデータ分析会社に採用され,4年間無事に生き残れているのでしょうか?

 

今回の記事では、寄稿することになったきっかけから掲載されるまでのことを振り返りたいと思います。

 

 

きっかけ

雑誌が発行される半年ほど前に、心理学ワールドの編集委員をご担当されている先生からメールでご連絡いただきました。

私がM2だった頃、日本基礎心理学会の懇親会でお会いしたことのある先生で、その時一度お会いしたっきりだったのですが、なんと私のことを覚えてくださっていたのです。しかも、その後の進路についても知ってくださっており、「こちらのコラムにご寄稿いただく方として,真っ先に西村さんが思い浮かび,ご連絡させていただきました。」と言ってくださいました。とても嬉しかったです。

会社名を出す場合は会社の許可が必要ですので、上司と広報の方に連絡をし(と言っても、ありがたいことに基本Noとはならないため、SlackのDMで一言確認する程度)、寄稿が決定しました。その後は、日本心理学会事務局の方と書類のやりとりを行ったり、心理学ワールドの出版を担う新曜社の方と原稿のやりとりを行うこととなります。

 

 

原稿を書こう

2023年冬頃に原稿を書いていたのですが、実はこの時期がここ数年の中で1番忙しい時期でした。担当していた分析案件の最終報告が近かったり、9月に結婚プロジェクトキックオフミーティングことプロポーズイベントがあったため、結婚式までのスケジュールを組んだり、両家挨拶や顔合わせの日程調整・会場の調整を行なったりと、公私ともにかなり忙しなかったです。

そんな中でも、文章を書くことは好きなので、原稿を書いている時間はとても楽しかったです。他のタスクも楽しかったですが、やっぱり文章を書くのは楽しいのです。

ガーッと初稿を書き上げて広報さんに確認していただき、新曜社の担当者の方にも確認していただき、編集委員の先生からのコメントもいただき、何度か修正を重ねて校了となりました。

 

 

著者近影を準備しよう

さて、「ここでも活きてる心理学」には著者近影が必要です。他の方のお写真を見ていると、ご講演中のお写真やお仕事中のお写真などを使用されているのですが、私の仕事と言えば、家でじっと座ってパソコン画面を眺めていることがほとんどです。しかもその画面の内容は当然映すことができません。オフィスの執務室エリアも撮影禁止のため、仕事中の風景を撮ることは難しいのです。

そこで、オフィスの一角にある図書館コーナーを背景としたポートレートを撮ることにしました。どの本を背景にするか、窓からの自然光の当たり方はどうか、顔の角度はどうするか……など、わいわい言いながら撮影をしました。その中で1番盛れたものが使用されています。

 

↑紙面だと小さくてよくわからないですが、実は統計関係の本が並んでいるエリアを背景に撮影しました。通称「あひる本」もありますよ。

 

 

お金の話

ちなみに、会社の社員として寄稿した場合、謝礼は会社の口座に振り込まれることになります。私の手元には入ってきません。

ただし、今回の場合は社外の評価を得た、かつ会社の広報にも貢献したということで、ARISE Tech Masterの制度が適用されました!やったね!

今回のように、指名で原稿執筆のご依頼をいただけると、またこの制度に応募できますので、いつでもご依頼お待ちしております!

 

個々の高い専門性・スキルを向上し、社内外で評価された社員を称賛しインセンティブを支給する制度です。
それぞれの社員が持つ強みを最大限に活かし、新たな価値創造や顧客課題解決手法を生み出すこと、
スペシャリストとしてのスキル向上を評価・支援することを目的としています。

会社HPより


 

原稿執筆期間中は慌ただしかったですが、原稿を書く過程は本当に楽しく、終始ワクワクしていました。こうした貴重な機会をいただけたことに、心から感謝しています。私が書いた記事が、心理学を学んだ先の道について考えている誰かにとって、少しでもヒントになっていたら嬉しく思います。