Ewing, L., Karmiloff-Smith, A., Farrah, E. K., & Smith, M. L. (2017). Developmental changes in the critical information used for facial expression processing. Cognition, 166, 56-66.
表情の認識能力は幼少期から青年期にかけて発達する。この研究では、子供(6〜9歳児と10〜13歳児)と大人で表情認識過程に質的な違いがあるのかを明らかにした。
表情判断は年齢を重ねるごとに正確になること、そして「幸せ」の判断の正答率が最も高いことがわかった。さらに、大人が最も少ない情報量で表情を判断できること、そして、どの年齢においても「幸せ」の判断が最も少ない情報量で可能であることが明らかになった。この結果から、表情判断には経験が大きな役割を果たしていることが示唆される。