Potter, C. E., & Saffran, J. R. (2017). Exposure to multiple accents supports infants’ understanding of novel accents. Cognition, 166, 67-72.
訛りのある言葉・方言は聞き手(特にその言語についての知識が乏しい人)にとってとても難しいものである。この研究では、《同じ内容ではあるが発音が異なる発話》を聞くことが、自分にとって馴染みのない訛りの言葉の理解を助けるかどうかを幼児を対象にして検討した。
実験の結果から、15ヶ月児では馴染みのある発音で話されたものは理解できるが、馴染みのない発音で話されたものは理解できないことがわかった。また、18ヶ月齢になると、様々な発音を聞くことで馴染みのない発音で話されたものでも理解できることが示された。幼児は成長するにつれて様々な発音から得られる手がかりを上手く利用できるようになることが示唆された。