帝塚山学院大学で講義をしました

心理学を学びたい!と思って大学へ進学した人の中には、「統計学が必修だなんて知らなかった」「高校数学も苦手だったのに」と不安に思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。私が学部1年生だったときはそうでした。

ただ、そこからぼちぼち統計学を勉強してわかったことは、統計学を勉強しておくと大学を離れても何かと役に立つということです。

そんな話を、帝塚山学院大学人間科学部心理学科の講義「心理調査概論(bクラス)」の中でお話ししてきました。この記事では、帝塚山学院大学人間科学部心理学科の紹介と、講義の概要、学食が美味しかった話をします。

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帝塚山学院大学人間科学部心理学科

帝塚山学院大学人間科学部心理学科は、臨床心理学専攻と産業心理学専攻の2つの専攻で構成された学科です(※ 現在、健康・発達科学専攻も計画中らしいです)。産業心理学専攻の中に社会心理学や認知心理学等々の基礎系分野が含まれています。

また、産業心理学専攻では「スイーツ心理学」という産学連携プロジェクトにも取り組まれています。スイーツ心理学とは、

スイーツ(甘い食べ物、デザート)を対象とし、心理学の知識、および手法を活用することで、ポジティブな感情(幸福感などの快感情)を喚起する仕掛けを考案する新たな学問です。2018年4月、帝塚山学院が独自に創造した学問領域として、スタートしました。

※スイーツ心理学®は、学校法人 帝塚山学院の登録商標です。

学生さんたちは心理学で用いられる測定法・調査法を活用しながら、そして他学科とも連携しながら、商品開発やマーケティングに挑戦しているそうです。

 

講義の概要

さて、私がどうして帝塚山学院大学人間科学部心理学科で講義をすることになったかというと、社会心理学を担当されている中村早希先生からご依頼があったからです。

中村先生がご担当されている「心理調査概論(bクラス)」は、心理調査の定義や歴史、心理統計学の基本的な考え方、測定法の概要について学習する科目です。また、今の学部1年生は高校数学Ⅰで記述統計を習っているので、その復習も行ない、秋学期から始まる心理統計学の講義に備えます。

学生さんの中には、私が学部1年生だった時と同じように、秋学期から心理統計学の授業が始まることに対して不安になっている方もいらっしゃるかと思います。あるいは、「数学は得意なのでそこまで不安には思っていないが、(きっと卒業論文を書くとき等にしか使わないであろう)心理統計学や心理調査法をなぜ学ばないといけないのかわからない」的なことを考える学生さんもいらっしゃるかもしれません。そこで、高校数学の復習をし、心理調査法や心理統計学の基本的な考え方を学んだところで、心理学での学びを活かした仕事をしている人として私が登場し、「卒業した後もこんな風に心理学測定法や統計学を活用することができる。」というメッセージを伝えてほしい、というのが中村先生からのご依頼でした。勉強のモチベーションも上がると嬉しいですね。

▲講義に使用したスライドの表紙

 

スイーツ心理学」プロジェクトでマーケティングにも取り組んでいることから、学生さんの中にはマーケティングに興味がある方も多いのではないかと思い、企業のマーケティング活動の中でアンケートを作成する例や、新聞広告の効果検証の例などをお話ししました。また、何か資格が欲しい場合は「統計検定」がおすすめです、ともお伝えしました。

あと、自己紹介として、私は心理学の中でも何をやってたのかについて、記憶についてのめちゃくちゃ大雑把な説明と、実際にどんな実験をしたのかもお話ししました。

※ ちなみに、今回は私個人として(=副業として)講義をお引き受けしたので、私が今勤務している会社に関するお話は一切していません。企業紹介をさせてもらえるならば、会社の分析事例を紹介しに行くことは可能らしいので、もし話を聞いてみたいなと思われた場合は是非ご相談ください。

 

学生さんたちからのコメントを読むと、(忖度も含まれているかもしれませんが)皆さんそれぞれ興味を持って聞いてくれたようでした。質問を書いてくださっていた方にはお返事を書いたので、翌週の講義とかで中村先生からお伝えいただけているのではないかなと思います。そして何より、これから始まる統計学や調査法の勉強を頑張ろうと思った、という趣旨のコメントをいただけて嬉しかったです。頑張って資料を準備した甲斐がありました。

 

おまけ

講義は1限だったので、講義が終わった後は構内を案内していただき、書類の確認をして、学食でお昼ごはんをいただきました!

▲この日のメインはエビチリでした

 

こんなに健康的でちゃんとした、そしてめちゃくちゃ美味しいごはんが450円で食べれるってすごくないですか?お味噌汁の具もしっかり入ってました(お気持ち程度のわかめとかではなく!)。お店とかで食べると絶対1,000円はしそうですよね。しかも小鉢(お味噌汁の右隣にあるやつ)はたくさんの種類から選ぶことができます。ちなみに私は、ご飯を少なめにしておいて、デザートとしてみたらし団子を選びました。

 

おわりに

大学院生だった頃は講義を受け持っていなかったので(TAのみでした)、初めての講義だったのですが、無事に楽しく終えることができました。学生の皆さんも楽しんでいただけたようで、本当によかったなと思っています。

そして今回、初めて帝塚山学院大学へお邪魔したのですが、周りが閑静な住宅街だということもあり、とても静かでいい大学だな〜と思いました。学生の皆さんには、ここでの学びを存分に活かしながら頑張ってほしいなと思います。

中村先生、お誘いありがとうございました!またいつでも呼んでください〜!

 

▲バスを待っているときに撮った写真